アジの不気味な麹漬け

アジの不気味な麹漬け(アジガラス)

taakko, 2015/03/06

北海道へ行った折に、スーパーで見つけた小樽の沼田糀店の麹を買ってきました。

いつも使っている東京の糀屋三郎右衛門の麹とはにおいが違うことがわかります。

このにおい、魚を漬けたい。

北海道では魚を塩と米麹で漬けたものを切り込みといい、酒のつまみやアツアツのご飯のお供に食べます。

魚は鰊であることが多いです。

ただし、東京で鰊はなかなか見当たらないし、イキがいい?ものの見分けが私自身つかないので、スーパーで一番おいしそうだったアジで作ってみることにしました。

適当に作ってみたら、切り込みではなく、沖縄のワタガラスのようなにおいになってしまいました。

ワタガラスとはカツオの内臓の塩辛で、泡盛を合わせてあるものです。

麹を甘酒にする作業が面倒で日本酒でふやかして作ってしまおうとしたために、切り込み風味ではなくなりワタガラス風味になってしまいました。なので、名付けてアジガラス。

しかも、唐辛子の輪切りがなくて粉唐辛子にしたので、見た目がやけに怪しげになりました。

できあがってもおそらく夫は食べてくれないでしょう。

以下は作ったときの記録で、これはいまのところ誰にもオススメできない感じ。

アジガラスの材料

  • アジ 中〜大サイズ 1尾(身が110g)
  •  アジの重量の10%(11g)
  • 生の麹 アジ重量の50%(55g)
  • 日本酒 適量
  • 唐辛子の輪切り お好みの量

唐辛子の輪切りが無く、キムチ用唐辛子があったので、それで代用

アジガラスの作り方

  1. アジを三枚に開き、1センチ幅くらいで切ります。
    アジ
    アジ
  2. 立て塩で半日、冷蔵庫で血抜きします。
    アジを立て塩で血抜き
    アジを立て塩で血抜き

    途中水を2〜3回取り替えるといいです。
  3. アジをザルにあけてキッチンペーパーで水気を取り、計量します。
    水気を取る前のアジ
    水気を取る前のアジ
  4. ビンにアジを投入。
    水抜きしたアジを瓶の中へ
    水抜きしたアジを瓶の中へ
  5. ビンに計量した塩を入れてよく混ぜます。
    アジが入った瓶に塩を投入
    アジが入った瓶に塩を投入
  6. 計量した麹と唐辛子を入れてよく混ぜ合わせます。
    麹を温めた日本酒でふやかす
    麹を温めた日本酒でふやかす

    麹と赤唐辛子を投入
    麹と赤唐辛子を投入

    できればアジと麹を混ぜ合わせた中にできるだけ空気が入らないような状態にして、冷蔵庫で保存します。
  7. 最初の1週間は毎日1回混ぜます。
    約一週間の時点でこんな感じ
    約一週間の時点でこんな感じ
  8. だいたい1カ月後から食べ始める予定。

アジガラスできました

仕込んでからやや一ヶ月ほど経過したので、食べてみました。

アジの塩辛、アジガラス
アジの塩辛、アジガラス

なんと。普通においしい。

ワタガラスの匂いはもうなくなっていて、味はきちんと切り込みの味になっています。

麹もきちんと柔らかくなっています。ちょっと麹の量が多かったような気がします。

アツアツご飯にのせて食べていると、夫がやってきて横取りして食べていました。

あんなに不気味なものでも小皿に載せてしまえば単なる珍味にしか見えなくなってしまうようです。

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